スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
ケガ
世利の誕生日が2日後に迫っていた。


初めての祝い事なので、両家の両親を呼んで誕生会をする予定になっている。


土曜日は、祐輝も休みだったので、家族全員でのお祝い。


中でも、とにかく張り切っていたのは、祐輝の母親。


1歳の誕生日には、一升餅を子供の背中に背負わせると、足腰が丈夫な子供になるとかで、紅白の餅をついてくると張り切っていた。


孫にとっては迷惑な話しで、重たい餅を背負わされて泣いてる写真が、あたしのアルバムにもあった。


両家が来るとなると、料理の手も抜けない。


まして、神経質な夫の両親の前で、完璧な妻、完璧な母親が求められることはわかっていた。
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