スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
世利が足元で、あたしを見て微笑んでいる。


どうしよう…


とりあえず憲吾に電話を入れてみることにした。


3回目のコールで憲吾が出た。


「どうした?何かあったかい?」


「話して大丈夫?」


「いいよ」


近くに社員の人がいるのか、ちょっぴりいつもと感じが違う。


「春樹から、日曜日うちに行こうって、誘われた?」


「ああ…誘われたよ。時間はあるけど…行って大丈夫なの?」


「えっ…どうしよう…わからない」


ドタッ


物音とともに、世利が泣き出した。


「ごめん憲吾かけなおす!」


携帯を切って世利の傍に行くと、子供用の椅子に乗って、そのままひっくり返ってしまったようだ。


良くみると、ひたいをぶつけた様子で、赤く擦りむけていた。
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