スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
間違っているのはわかっている。


自分は晴香の夫ではなく、嫌な言葉だけど不倫相手。


誰に言わせても、自分が不利なのはわかっている。


でも、泣いて傷ついている晴香が可哀想で…


今自分が受け止めてあげなければ、晴香の心が、粉々になって砕けてしまうような…そんな気がしていた。


「晴香…俺がそんな気持ちにさせてしまったのかい?俺が晴香を抱いてしまったことで、ご主人への気持ちが…」


「違う!違うよ…あたしは、祐輝と幸せになろうって思って、世利を生んだの。ただ、子供ができてしまって、付き合う時間も短くて…結婚してあたしは、母親になっていた。でも、それはお腹に宿った命を守るために…世利を生んだら、頑張ったね。って愛してくれるって思ってたの…実際は違っていた。祐輝に一度だけ自分から、求めたことがあるの…クラス会の少し前に。返事は母乳が出てる間はできない…母親だろうって」
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