エリート医師の溺愛処方箋
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「ええ!!赤ちゃん…。あら、まあ…」
私は屋上で赤木師長に全てを話した。
彼女はバス事故の時以来、何故か彼と私をいたく応援し、時々話を聞いてくれたりしている。
「年寄りのお節介よ」と優しく言ってくれる彼女に母の面影を感じて私はすっかり彼女に甘えていた。
「夏目医局長には…話したの?」
「…いいえ。話すつもりはありません」
「どうして?父親なのよ」
「彼の将来の負担になりたくないんです。
ここを辞めて田舎に帰ろうかと思っています」