エリート医師の溺愛処方箋
私が俯いて呟くと彼は、テーブルの上の私の手をそっと握ってきた。
「……!」
驚いて彼の方を向くと、私を艶やかに見詰めながらゆっくりと微笑んだ。
き…きゃあ……。
もう……ほんとに、やめてよ…!
だから、めちゃめちゃタイプなんだってば!!
もう胸がキュンキュンして息苦しいよぉ…!
「…名前…聞いてなかったね」
は?今更…名乗るほどの事は…。
このバーで偶然一緒に飲むだけの人に……。
一瞬そう思ったけれど、何故だかこのまま終わりたくもないような…。
そうよね、こんなに素敵な人には例え偶然でもこれからは出会えないわ。