エリート医師の溺愛処方箋

その時、けたたましいサイレンと共に正面入り口が開き、担架に乗せられた患者が救急隊員によって慌ただしく運ばれてきた。

「建設現場の二階足場から落下です。
意識はありますが足が反対側を向いています!」

千尋は患者の担架に駆け寄ると、患者に何かを話しかけながら数名のスタッフと共に処置室へと吸い込まれるように消えていった。

……私はまだ処置室への入室は許可されていない。

いつか、私も千尋の手助けが出来る日が来るのだろうか。



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