エリート医師の溺愛処方箋

千尋は今井ドクターに優しく微笑みながら言った。

「いや。深沢さんにお願いしたいんだ。

彼女の熱心な仕事ぶりを先ほど赤木さんから聞いたから。

君はまたこの次に」

優しく笑いながらも口調は完全に今井さんを拒絶していた。

「…あ、はい。すみません。

出過ぎた真似を致しました」

そう言って項垂れた今井ドクターに千尋は一言、
「ごめんね。ありがとう」
と言うと私の食べかけのランチのトレイをサッと持ち上げた。



< 65 / 208 >

この作品をシェア

pagetop