エリート医師の溺愛処方箋
そう言った直後、真後ろに気配を感じて振り返った。
……!
千尋が私のすぐ側で屈んで顔を近付けている。
ドクン……!
私の全身が彼に反応し始める。
「あ…あの…」
昨日から何度も取り込まれてきた、その黒い瞳がジッと間近から私を凝視している。
…だめよ、…本気になっちゃ…駄目。
諦めるの。
何も無かったかのように、止めてと言うのよ、瑠花。
彼とは住む世界も、これから生きていく人生も、きっと違うから。
私と重なる事なんて、何一つあるはずないのよ…!