エリート医師の溺愛処方箋
意味不明の妙な気合いを入れながらガタッと立ち上がる。
少し酔っているせいか、頭がクラッとして足元が揺れる。
おおっと…、…。
カウンターに手を付いて何とか転ばずに済んだ。
や、やだ…。
誰も見てないよね…。
キョロリと辺りを見回す。
……あら……。
すると、私の座っていた席からそう遠くないカウンター席に、男性が一人…。
テーブルに両腕をだらりと投げ出してその上に頭をドサッと伏せていた。
……酔ってるのかしら…?
バーテンはそんな彼を気にする素振りも見せずにグラスを磨いている。