カセットテープ
「そこの二人! さっさと座るんだ!」
先程のやりとりから席に座らず喋っている二人を、ハゲタカ先生がイライラした表情で怒鳴り込んだ。まだ少しだけ顔が赤い。
「へいへい」
「はい」
二人は対称的な言葉遣いで返事して自分の席に座る。
キョウの席は窓側から二つ目で、その列の一番後だ。
「英里、ありがとな」
「へ……?」
キョウは座ってすぐに、右隣の席の英里に小さく言った。
突然そんなことを言われるなんて思ってもみなかった英里は、素っ頓狂な声を出した。パチパチと瞬きを何回もして隣のキョウを見る。
「ほら、楢崎が言わなかったらお前が言ってたろ、ハゲタカに」
「え、あ、うん……」
「言いたかったのはそれだけ。だから授業に集中しろ」
それだけ言って、キョウは机に伏せて寝る態勢にはいった。
英里はそれを見つめ、何処か嬉しそうな表情で黒板の字をノートに書き写すのだった。
なんとか騒動もなく五限がやっとのこと終わった。
ハゲタカ先生は授業の間、終始機嫌が悪くチャイムが鳴るないなや直ぐさま教室から出ていった。
「ふはああ」
授業中ずっと机に伏せて寝ていたキョウは、煩いチャイムの音で目が覚め、大欠伸をした。両手を上に挙げ背筋を伸ばす。
「キョウってさあ、どうして寝てることが多いいのに学年トップなわけ? あんた見てると本当に不思議なんだけど」
英里は頬杖を付きながら奇異な瞳をキョウに向けた。
「確かに、俺もそれ気になるな」
「チャ、チャラ崎! あんた突然近くに来るの止めてよね」
突然現れた楢崎を驚くようにして椅子を引き、英里は楢崎から離れた。胸に慌てて手をあて、白いブラウスから覗く、胸元を隠すような仕草をする。
その行動に、楢崎の呆れたような表情が英里に向けられた。
「なあ英里、俺はそこまで節操の無い男に見えるのかよ? 誰彼かまわず女なら行くように見えるなんて、さすがの俺もちょっと傷つくよ」
わざとらしく、傷ついたみたいな態度を楢崎がとる。
「節操の無い男に見えるし傷ついて結構。あんたなんか誰彼かまわず女の尻追っ掛けてるような奴じゃない」
病原菌でも見るような目付きで英里が楢崎を見た。手はシッシッシッと、あっちいけよ見たいな動きをしている。
「おい、各務。どう思うこいつの態度、ひどくないか?」
先程のやりとりから席に座らず喋っている二人を、ハゲタカ先生がイライラした表情で怒鳴り込んだ。まだ少しだけ顔が赤い。
「へいへい」
「はい」
二人は対称的な言葉遣いで返事して自分の席に座る。
キョウの席は窓側から二つ目で、その列の一番後だ。
「英里、ありがとな」
「へ……?」
キョウは座ってすぐに、右隣の席の英里に小さく言った。
突然そんなことを言われるなんて思ってもみなかった英里は、素っ頓狂な声を出した。パチパチと瞬きを何回もして隣のキョウを見る。
「ほら、楢崎が言わなかったらお前が言ってたろ、ハゲタカに」
「え、あ、うん……」
「言いたかったのはそれだけ。だから授業に集中しろ」
それだけ言って、キョウは机に伏せて寝る態勢にはいった。
英里はそれを見つめ、何処か嬉しそうな表情で黒板の字をノートに書き写すのだった。
なんとか騒動もなく五限がやっとのこと終わった。
ハゲタカ先生は授業の間、終始機嫌が悪くチャイムが鳴るないなや直ぐさま教室から出ていった。
「ふはああ」
授業中ずっと机に伏せて寝ていたキョウは、煩いチャイムの音で目が覚め、大欠伸をした。両手を上に挙げ背筋を伸ばす。
「キョウってさあ、どうして寝てることが多いいのに学年トップなわけ? あんた見てると本当に不思議なんだけど」
英里は頬杖を付きながら奇異な瞳をキョウに向けた。
「確かに、俺もそれ気になるな」
「チャ、チャラ崎! あんた突然近くに来るの止めてよね」
突然現れた楢崎を驚くようにして椅子を引き、英里は楢崎から離れた。胸に慌てて手をあて、白いブラウスから覗く、胸元を隠すような仕草をする。
その行動に、楢崎の呆れたような表情が英里に向けられた。
「なあ英里、俺はそこまで節操の無い男に見えるのかよ? 誰彼かまわず女なら行くように見えるなんて、さすがの俺もちょっと傷つくよ」
わざとらしく、傷ついたみたいな態度を楢崎がとる。
「節操の無い男に見えるし傷ついて結構。あんたなんか誰彼かまわず女の尻追っ掛けてるような奴じゃない」
病原菌でも見るような目付きで英里が楢崎を見た。手はシッシッシッと、あっちいけよ見たいな動きをしている。
「おい、各務。どう思うこいつの態度、ひどくないか?」