空しか、見えない
みんなのそういう話に耳を傾けながら、昔は新聞のネタを拾っていたのだったと、佐千子は思い出していた。自分からはあまり、積極的に話す方ではなかったのかもしれない。話しているより、聞いている方が好きだった。
家にいても、食卓では妹が快活によく話した。佐千子は自分ひとりの部屋に戻ると、いろいろなキャラクターの情報部員になったつもりで、日記代わりに新聞を作っていた。どうしても4コマに収まらなかった漫画を、5コマで描き始めたりして、ひとりで楽しんでいたのだ。
家にいても、食卓では妹が快活によく話した。佐千子は自分ひとりの部屋に戻ると、いろいろなキャラクターの情報部員になったつもりで、日記代わりに新聞を作っていた。どうしても4コマに収まらなかった漫画を、5コマで描き始めたりして、ひとりで楽しんでいたのだ。