空しか、見えない
 食事を終えると、店の奥さんは、みんなに再びコーヒーを淹れてくれた。
 岩井の人たちの特別な温かさを、佐千子はまた思い出す。

「それにしても、遅いよな、千夏」

 スマートフォンに見入る環に、佐千子も自分の携帯を覗いてみるが、連絡は入っていない。
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