空しか、見えない
「先にひとまず、海岸まで行ってみようか。5人なら車にも乗れるし、今日はこの後の予報が雨みたいだから」

 純一が、紙ナプキンで、丁寧に口元を拭う。

「うれしいな。純一の車に乗れるなんて」

 フーちゃんが、再び頬を赤くしてそう言ったとき、マリカと佐千子は思わず顔を見合わせた。
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