空しか、見えない
 もしかして、もしかして。
 フーちゃんは、日頃からあまり意思表示をはっきりさせる方ではなかったから気付かなかったけれど、彼女は純一を想っていたのかもしれない。

「っかな」

「ねっ」

 マリカと佐千子は、互いに肩をそっとすくめた。

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