空しか、見えない
「サセ、ずっと低空飛行中なんだ。だから私、パティシエの学校も誘いたかったけど、なんか言えなかった」

 千夏は、唇を尖らせて呟く。

「何それ。じゃあ、しょっちゅう男の話ばっかり訊かされてたのは、何だったの? 私が低空飛行中だから、冴えない話だったらいいかと思ったわけ?」

 佐千子の眉間に皺が寄る。
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