空しか、見えない
「ちょっと待てって」

 環がふたりの間に割って入った。
 そのとき、畳の方から笑い声が響いた。
 くくくっというようなどこかひそやかな笑い声が、やがてひーひーと引きつるように変わった。腹を抱えて笑っているのは、のぞむだった。
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