空しか、見えない
「いいよ、じゃあ俺も同じだから、送ってくよ」

 純一が、マリカに声を合わせる。
 眼鏡を外したフーちゃんが、その横顔をそっと見ている。

「フーちゃんも、乗せてもらう?」

 佐千子が、そっと投げかけてみる。

「いいかな?」

「もちろん」

 フーちゃんに向かって、純一は頷いた。
< 194 / 700 >

この作品をシェア

pagetop