空しか、見えない
「どうして、泳ぐの? 夏の遠泳の約束のため?」

 あまりに真剣な目で、そう問いかけられた。

「それだけというわけじゃないよ」

「じゃあ、どうして? ただ体を動かしたいなら、一緒に散歩へ行きましょうよ。激しいセックスだって、立派な運動なんだって」

「そんな話、しなくていいよ」

 純一は苦笑する。
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