空しか、見えない
「まさか誰もいないよなって思って探していたのに、本当にミッケ」

〈3年C組13番 斎藤環〉

 おしゃもじには、マジックペンで、でかでかとそう書いてある。

「ミッケられたくなかったよー、環、そんなのぶら下げてきちゃったの?」

 佐千子は、苦笑いである。本当に、恥ずかしい。
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