空しか、見えない
確かに鞄に詰めるには妙に長くて、だからといって紙袋に収めるにもやけに目立ちそうで、何とか無理くり鞄に押し込んだのだ。
〈3年A組30番 野上佐千子〉
環はそれを大声で読み上げると、目尻を下げる。
「そうそう、サセはA組だった。ほら、せっかくなんだから、下げなさい」
〈3年A組30番 野上佐千子〉
環はそれを大声で読み上げると、目尻を下げる。
「そうそう、サセはA組だった。ほら、せっかくなんだから、下げなさい」