貧乏お嬢様と執事君!
「なっ何を言ってるんですか!誓ってもいい。私は絶対に貴方のそばを離れません!」
いなくなるときは、貴方が貴方の意思で私を手放す時か、
「私が、死ぬときです」
カイトは本心を語った。鷹司は目を丸くして
「………私たちって、なんか似てる?」
自分では判断せず相手にすべての決定権をゆだねる。
それは楽であり苦渋でもある。嫌われればそれでおしまいなのだから。
だが、信頼しあった二人の間には鉄よりも硬い意図で結ばれている。
相手を傷つけることはしないだろうと信じているからこそゆだねられるのだ。
「そうですね」
カイトも同意し、くすっと笑いを漏らした。
鷹司もほおを緩め、穏やかな空気に身を任せた。
この時が永遠に続けばどれほど幸せだろうか、とカイトは思う。
数日後に自らその空気をぶち壊すとは夢にも思っていなかった。
鷹司を傷つけるのが自分だとは決して考えたくもなかったのだろうし。