貧乏お嬢様と執事君!


「………んじゃあ、行ってくるわ」


「いってらっしゃいませ」


「行ってくるねー!」


「ほう?君は今日は付いてこないのか?」


井筒が声を躍らせながら言った。


今日は例の3人組で商店街をぶらつくのだという。出発前に鷹司にはなけなしの小遣いを渡そうとしたのだが、椿野が「いいわよ。なめてるのしら」と断られてしまった。それはさすがに、と鷹司とともに辞退しようとしたのだが


「いいんだよ鷹司さん。金は金を持っている者に払わせておけばいいんだ」


「もちろん井筒のおごりだから」


「………え?なっなんでなんだい!どう考えても今の流れだったら君が払うみたいな感じだったろ!?」


「あら。私はなめるなと言ったはずよ。成金坊ちゃまの懐の金を」


「………君の分は奢らないよ!」


「ケチな男」


というやりとりがしばらく続いたが、けが人を出さず3人は出て行った。



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