屋上教師
「………沢村」
重い沈黙を破ったのは、安葉の無感動な声だった。
その声音に、肩が震える。
それ以上、私に話しかけないで。
慰め?敵意?幻滅?
戸惑い?偽善?
そのことがばれる度にたくさんの感情を向けられた。
もう、たくさんだった。
駄目だ。
安葉にだけは知られたくなかったのに。
唯一、私に本当の自分をさらけだしてくれた人には。
偽りも何もない安葉がどれだけありがたかったか。
心地がよかった。
だがこれからはそうもいかないだろう。
気遣いしてくれるか、人殺しのレッテルを張られた私を遠巻きにするか。
とにかく、いつもどおりに接してくれないにきまってる。