スピリット・オヴ・サマー
 面食らって訊ねる憲治に、「少女」は再び体育座りしてから、面倒くさそうに、
「言ったべぇ、『学校の精』だぁって。集団意識の飽和が生み出した、物質化した精神の集合体だぁって。物覚え悪りぃなぁ、『憲治さん』はァ」。
「そんなこと言ったって、『座敷わらし』だの、『花子さん』だのって、噂でしか聞かねぇんだから。まさかこんな昼間っから、プールサイドで監視のニイちゃんと話し込んでるとは誰も思わないって。」
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