スピリット・オヴ・サマー
「何だ。」
 憲治は「少女」の様子に気づかなかった。
「憲治さんは、この学校出てから千佳子と何かあったなだが?」
「何かって?」
「…例えば…、告白したり…、」
 すると憲治は、はははっと笑って、
「それだったら、お前が出てきた意味ないだろ?」。
「…んだなァ…。」
 会う度ごとに「生身」じみていく「少女」。考え込む時の俯き加減は、憲治の目から見ても神通力を無くしかけている様に映った。
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