森林浴―或る弟の手記―
私は幸乃に必死に謝りました。
ですが、幸乃は私には何も訊かず、ただ笑顔で頷き、墓を磨き続けました。
私もそれを手伝いながら、幸乃が私のような男と結婚してくれたことに感謝しました。
そして、散々な光景を見せてしまったことを心の中で謝罪しました。
それと同時に、全てを明らかにしようと決めたのです。
これまでに起きた残酷な出来事全てがただの偶然や、運命の悪戯には思えなくなってきたのです。
香保里姉さんをこの目に映した時にそう思いました。