森林浴―或る弟の手記―



気が付けば、修介の納骨も済んでいました。


修介の死は、自分の息子の死のように感じていました。


そしてようやく、佐保里姉さんを気にする余裕が出来た時です。


必ず何かがある。


再びそう思いました。


佐保里姉さんは、何度も自殺を図ろうとしたらしいのですが、それを幸乃が制してくれていたらしいのです。


そんなこんなで、佐保里姉さんも何とか落ち着きを取り戻したのです。


それも宗一郎がいたからでしょう。


やはり宗一郎がいてよかったのです。


私は佐保里姉さんと宗一郎を幸乃に託し、一心不乱に調べものをしました。


そんな私の様子を、幸乃も正世も心配していました。




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