森林浴―或る弟の手記―
佐保里姉さんが立ち直るのには、少々時間がかかりました。
私や幸乃、修介も佐保里姉さんを心配していました。
スナックのママも、佐保里姉さんを心配して、ちょくちょく我が家に訪れました。
それでも、佐保里姉さんは鬱ぎ込んでいました。
自室に籠り、食事もろくに受け付けない日々が続いたのです。
佐保里姉さんはみるみるうちに痩せ細りました。
元々細身だった佐保里姉さんの細さは病的なものでした。
それ程までに、我が身に降りかかる不幸の数々を嘆いていたのでしょう。
ですが、その美しさだけは損なわれることはありませんでした。
痩せ細った姿は佐保里姉さんを更に美しく見せました。