異端の足掻きは月のみぞ知る


剣を抜く主さんは、妖艶ながらも玩具を見つけたように微かに笑っていた。


ああ、そういうことかと主さんがしたいことを察するには時間がかからない。


「いやいや、やめましょうよ」


「ついさっき、殺した奴が何を言っているんだ」


「コレは例外というか、当たり前というか、自業自得なんで。こいつが僕にいきなり飛びかかってこなければ、殺すことだってなかったんです」


「大方、人質にでもしようと思ったんだろう。そいつは俺たちの獲物でな。逃げている最中にお前に鉢合わせ、俺たちの盾にしようとしたが、無様にもお前に殺された。

俺たちからしてみれば、仕事が勝手に終わっている話かもしれないが、イレギュラーな仕事が入った。

“殺戮犯”を野放しにできるか」


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