異端の足掻きは月のみぞ知る


「つまりは、僕を始末しようとして失敗した奴がいるんですね」


「そうだ」


聞けば確実に、先生は魔術関連について詳しく聞かせてくれるだろうが、興味がないために聞く気もおきない。


そういうものなんだ。これに尽きる。


計りきれない事柄も、無知でしかない事象も、壮大である現象も、全てが丸くまとまる便利な言葉でしめればいい。


それ以上でもなくそれ以下でもない。現実なんて己が視界に入ることしか知ってはいないんだ。


今が全てであり、過去が過ぎた経験であり、未来は予測を噛むものだ。


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