失恋レクイエム ~この思いにさよならを~
志村は「そうか」とだけつぶやいてそれ以上なにも言わなかった。
この親友の優しさは身に染みる。
心配させてしまってるんだな…。
わかっていても、どうにもできないこの現状。
どうにか脱け出さなければならないのはこの俺が一番良くわかっているし、望んでいるんだ。
それでも、まるで足枷と重石をつけられたみたいに、俺はもがくことしかできない。
いい加減どうにか打破したいんだ。
苦しすぎて辛くて、正直もういっぱいいっぱいだった。
その日の仕事終わり、電話が掛かってきた。
知らない番号からの着信に出ようか出まいか迷った後、頭を過ぎったのは先週の泥酔女。
名刺に番号とアドレスを書いて渡したのを思い出した。