I trust U ~最愛のあなたへ~

部屋は一人では勿体無いくらい広い。
私はテーブルに着きひと息ついた。

時刻は5時を回ったばかりだ。
ご飯の時間までまだ一時間以上もある。
私はご飯までの時間、温泉で体を温めようと温泉へ向かった。

そこには檜風呂や露天風呂、
一つ一つが大きく客も少なかった。
そして気づけばご飯の時間だ。
私は慌てて風呂から出て髪の毛は半乾きのまま
部屋へ向かおうとした時、誰かとぶつかってしまった。

「すみません」

私は勢いよく頭を下げ謝った。
しかし返事は返ってこない。

その時偶然にも葉山さん達も居合わせてしまった。
私は恐る恐る顔を上げ顔を確認すると…

「…きゃゃぁあー!」

何で?何で?何で?
こんな偶然なんてある訳ない

「よぉっ!こんな所で俺に内緒で浮気か?」

「園子ちゃん、まさかつき合ってたの?」

葉山さん達はすかさず私に聞いてきた。

「え?まさか。私が佐久間蓮とつき」

「そうだぜ、俺達つき合ってんの」

蓮は私が話の途中にも関わらず話を突っ込んだ。
とんだ誤解だ。

「いつ私達がつき合ったのよ?そんなの私知らないからね」

「おいおい、あの楽屋での出来事忘れたのかよ?」

「とりあえず私はあんたなんかが彼氏なんて死んでもごめんだからね」

私はその場から出ようとした瞬間…

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