アイの在り方
またまた、二週間が経ったある日。バイトが思ったより早く終わって家に帰ると彼が慌てて外へ飛び出して来た。
「ちょ…飯食いに行くぞ」
「一息つきたいしシャワー浴びたいんだけど…」
「いいから!ほら!早くしろ」
………つか怪しいと言うかベタなぐらい嘘が下手だな。
二流映画の方がよっぽどマシなぐらい行動も声も全てがおかしい。
「………誰かいるんだ?」
「はぁ?いねぇよ!ぶん殴るぞ!」
……出ました。暴力による脅迫。もう、あたし彼に愛情ないんだって気付いてるんだよね。
どうでもいいもん、部屋の中に女がいても男がいてもオッサンがいても。いや、オッサンは嫌かな。
無理矢理、連れて行こうとする手をほどくと玄関を開けた。
そこには、真っ裸の女がブラジャーをつけていた。
女のびっくりした顔ったらなかった。
それを無言で横切って押し入れからバッグを取り出して部屋を出る。
「ちょ…ちょ!何だよ!何か言えよ!」
……何をだよ?ってツッコミそうになったけれどコホンと咳払いをひとつ、そして…―
「最低な男だから付き合わない方がいいよ」