私の子猫くん
杏も僕と同じ気持ちだって分かったから、絶対に忘れてなんかあげない。
……それにしても、
「……杏?」
「な、何?」
……ぷっ。杏、顔真っ赤。
「……一緒に寝よ?」
僕はそう言って、杏の手を引く。
益々、顔が赤くなった。
「ちょっ……コウ?」
「杏のベッドもいいけど、やっぱり本物の杏がいいね。」
僕がベッドで杏を抱き締めながらそう言うと、杏は急におとなしくなった。
……かわいい。
「……コウって、ズルい。」
「僕が?」
杏は僕の胸の中で、小さく頷く。
「急に男らしくなるから……」
……そうなんだ。何かよく分かんないな。