私の子猫くん
「……コウ?起きて?もう終わったよ?」
杏のそんな声で起きると、部屋には僕と杏しかいなくなってた。
「……ふぁぁ。もう、終わったの?」
「うん。ずっと寝てたね。」
杏はそう言って笑った。
……この笑い顔、僕好きだなぁ。
「帰ろっか。」
「うん!」
僕たちがそう言って立ち上がった時だった。
「……ん?あっ、ちょっと待ってね。」
「うん。」
……僕、あの機械の名前は覚えたもんね。
確か、けーたいでんわ。
遠くの人とお話ができるんだよね。