ワイルドで行こう
彼もふうと荒い息を吐いて腰を動かしながら、琴子を見下ろしティシャツを脱いでいる。そんな片手間のように腰だけで貫かれても、彼の熱い塊はするすると琴子の中へ簡単に吸い込まれている。『琴子もすごい』。それだけ琴子も、いとも簡単に蜜で男を絡め取っているということ。そのとろんとした蜜が優しく熱く、彼の大きな塊を包み込みどれだけ溢れているのか琴子の耳にも届いた。
それはきっと英児の耳にも。
「はあ、琴子。この前より、すごい、」
身体を揺らされながら愛され、その律動で琴子は震える。自分が全裸になったからとばかりに、今度の英児は琴子を愛しながら、ついに水玉ブラウスのボタンを手早く開け始める。開かれたブラウスから、白いランジェリーに包まれた柔らかな乳房が現れる。それもじっくり眺めないまま、英児が両手を滑り込ませめくり上げてしまう。
『あったかいな』『柔らかいな』。英児の両手が狂おしく乳房を柔らかに掴んで楽しんでいる。だがそれも一時で、今夜の英児は先へ先へとめまぐるしく移っていくから、もう次にはその胸先を口に含んでいた。それも……この前は優しかったのに、今日は痛いくらい激しくて。
でも琴子は痛いとは言わなかった。痛いどころか、強く吸われては甘い声を突き上げていた。
「あっ。え、英児、英児、えいじ、えい・・じ、え……」
うわごとのように彼の名を呼んだ。
今夜の彼は優しくない。女を逃げ場のない奥に据え置いて、窮屈な格好をさせて、自分の胸元に小さく収まるよう両腕の中に押し込んで、力一杯激しく琴子の身体の中に食い込んでくる。
片足は担がれ、でも大きく開くためにもう片方の足はベッドのシーツの上にしっかり押さえつけられていた。
脱ぎかけのブラウス、めくり上げられたランジェリーの下で揺れている乳房。淫らに大きく開かれた足。その間に露わにされている黒毛が、また窓からの明かりに隠しようもなく艶やかに映し出されて。そこに浅黒く日焼けしている裸の男が容赦なく割り込む。
優しくない。今夜の彼は野獣――。
まるで食いつかれて襲われているようだった。
なのにその野獣の眼差しが優しく、熱っぽく、とろけるように琴子を見つめて離さない。そして琴子も離さない。
琴子を小さなところに閉じこめて愛してくれる彼の唇を、琴子から求めて愛した。