ワイルドで行こう

 その夜。また琴子は英児に激しく抱かれる。
 今夜はベッドで、金髪のヤンキー男に。

 いつも以上に感じる自分を、琴子はおかしく思っている。でも、そう。昔の彼がいまここに来て、琴子を愛してくれている。そう思うと燃えずにいられない。
 なのに英児は不本意そうな眼差しで、でもいつも以上に琴子を懸命に愛撫してくれる。だからこそ余計に悶えてしまう。
「なんか、違う男に抱かれて、いつもと違うから喜んでいるように見えるんだけどな……」
「今の英児も……、あの時も英児も……、ぜんぶ私のものよ……」
「そうだ。ぜんぶ琴子のもんだ。琴子の好きにしてやる」
 ヤンキーだったころの厳つい彼も、私を愛してくれる、こんなに私のことを求めて、おまえ俺のものなんだからと抱いてくれる。
 いつも以上に感じるのはほんとうにどうして?
 金髪の悪ガキな夫が覆い被さるその背に、琴子は爪を食い込ませた。

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