牛乳と猫スーツ。
引っ張られてバランスを崩して倒れる。ちょうど倒れた後ろに銀髪の女の人が立っていて、目線を少し上げると中が丸見え状態だ。
「黒……。」と、心で呟いたつもりだったが、声に出ていたらしい。
その黒いモノをさえぎって、横から出てきたのは黒い刀だった。
「その目、えぐり出してやろうか?」
真っ黒なオーラに包まれた菫がいた。
直樹はなんとか菫を落ち着かせて、刀を収めてもらう。
「大丈夫か〜?直樹。」
急に名前を呼ばれ驚く直樹。
「あれ、どうして名前知ってるんですか?会うの初めてですよね?」
「はぁい?お前は1日見ないだけで、会長である私の顔を忘れたのか〜?」
「え?」
確かに言われてみるとどことなく似ているが、声が高いし、身長も低くなってるし、髪が足元くらいまで伸びているし、骨格や筋肉まで違う。
しかも、なによりも、菫のモノよりも見事な胸をぶら下げている。
「それじゃあ、蓮と直樹くんは仕事に行ってくれ。なんでも魔の森で、謎の生物が目撃されたそうだ。」
「ちょっと待ってください菫さん。俺まだ頭が混乱して…。」
「よっしゃ、行くか〜直樹。」
蓮に連れられ部室を出た。