牛乳と猫スーツ。
65…あなたとデート。



女子寮の2階、207号室、女の子らしいコーディネートされた1人部屋だ。





棚に入りきらない本が机に置かれている。しかも漫画や雑誌ではなく、それは小説や分厚い難しそうな本だった。そんな部屋に暮らす女の子は、龍堂学園生徒会・会計、神谷遥である。







「フフフ…。」




ピンク色のネグリジェを着た遥が気持ち良さそうに眠る。





ゴロリと寝返りを打ち、枕に抱きつく。最近手に入れた直樹がプリントされたカバーがついた抱き枕である。




もちろん上にしているのは全裸の方だ。






ピピピッと目覚まし時計が鳴り、白い腕が伸びて時計を止める。








「ん〜……。朝?」





起き上がり、少しぼーっとする。寝ているように見えるが、たまにうっすらと目を開けるので起きているようだ。






「直樹〜!」





抱き枕を捕まえるように抱きついて、頬ずりする。






「直樹パワー充電完了!」



不思議なパワーをその身に溜め込み、バッチリ目を覚ました遥は飛び起きて風呂場へと歩いていく。






すぐにシャワーの音が聞こえて、数十分後にはドライヤーの音、出てきたときには下着姿だった。
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