牛乳と猫スーツ。
21…〜後編〜
4階を制圧し、使わない教室と片方の階段を封鎖して、後顧の憂いをなくすことができたが、留学生のエリーゼがいないことに気づいた。
4階以外のどこかにいると思うの皆だが…。
「前線部隊より通信です。3階は膠着(こうちゃく)状態、2階は交戦が激しいため近づけないそうです。」
「ありがと、優華さん。両方、手が出しにくいな…。」
「…まずは3階を制圧したいが、恐らく攻撃した瞬間に他のクラスが突撃するはずだ。こちらにも被害が出る。エリーゼを捜したいんだけど…。」
拓也と考えていると。
「お困りのようだな!」
後ろを振り返ると、悠斗が仁王立ちしていた。
「本当はこんなところで使いたくはないんだが…。G計画、発動だ!」
「G計画!?ま、まさか悠斗、Zガ○ダムファンだったの!??」
悠斗の横で彩華がかなり驚いていた。恐らくアニメ絡みだろう。
悠斗が指を鳴らすと、全身黒タイツに黒い甲羅のような物を背負った男が3人現れた。
「えぇぇ〜っ!?ZZガ○ダムは?どこなの悠斗!!」
彩華は何かを教室で探していた。
「で、この人達は…。」
「…恐らく、川口、柴田、山田の写真部3人組だと思うけど…。」