牛乳と猫スーツ。
「あの子にハメたとは思っていないだろう、本能で動いているからな。」
菫が刀を鞘に戻す。
エリーゼもいないし、危険なので帰ろうと振り返ると。
「エリーゼ…。」
2人同時に言った。
「(あの2人、エリーゼと会ってたのか!?)」
グイッと、直樹は必要以上に覗き込みすぎた。
「ん……。そこっ!!」
菫の手がブレると同時に小刀が飛んでくる。かわすことに成功したが、完全に気配を消すのを忘れてしまっていた。
「ん?おやおや、この前まで気配の消し方も知らなかったのにな…。やはりキミはおもしろいよ、直樹くん。」
「(あちゃ〜。)」
観念して2人の前に出て行く直樹。
「あら?蓮に勝負しにきたの?」
「いや、リーダーなんで流石に会長とは戦いたくないですよ、雪さん。」
「恐らく、エリーゼを探しに来たんだろう。」
たまに菫には超能力使えるんじゃないかと思う直樹だった。
「ところで、エリーゼはどこに?」
「あの子だったら、どっか行っちゃったわよ。」
どうやら2人はエリーゼ行き先を知らないようだ。
後はどうやってこの場を脱出するか。あえて清々しくやってみよう。
「それじゃ、エリーゼいないみたいなので、俺はこれで失礼します。」
ぺこりと頭を下げる。
「ああ、またな、直樹くん。」