牛乳と猫スーツ。
26…写真部、真のG計画。



いつの間にか山の木々が赤く染まり、季節は秋になった。少し前まで夏だったのが嘘のように、少し冷たい風が吹いている。




そんな日の午後の6限のHR。





「は〜い、それでは一週間後の文化祭の出し物を決めたいと思います〜。」




ウェーブのかかった黒髪を揺らしながら、こーちゃん先生が嬉しそうに話す。





「席を立って話し合ってもいいわよ〜。でもあまり騒がしくしちゃダメだからね〜。」



みんなが席を立ち、友達同士で集まり話し始める。






しかし直樹は立ち上がらない、立つ必要がないのだ。




直樹の席は、後ろから二番目の窓際。後ろには悠斗、その横には拓也がいる。





「文化祭か…定番だと喫茶店だけど…。」




「…演劇もあるけどね。」



聞こえてくるクラスメイトの話し声も、喫茶店と演劇の2つだった。





「悠斗は喫茶店と演劇なら、どっちがいい?」




後ろにいる金髪ツンツン(セットに20分)の友人に聞いてみた。





「色々見てぇからな〜。休憩所でいいんじゃね?」
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