牛乳と猫スーツ。



「ぐえっ…。」と、顔の上半分を踏みつけられて濁った声が出た。






「えぇっ!?」と、濁った声に驚いた声か、はたまた得体の知らない物を踏んだ不快感からの声なのかはわからないが、2人とも倒れる事には変わりなかった。






ドサッ……。







「いっててててて…………。」大の字に倒れながら、右手で顔の上半分を撫でる。






「いった〜い。」さっきの女の子の声だろう。





「大丈夫ですか?」





とりあえず立ち上がり、相手の無事を確認する。






「大丈夫です。ごめんなさい、人がいるとは思わなくて…。」






女の子は怪我も無かったようで、すでに立ち上がり砂を払っていた。







「ん…?ここの生徒?」




女の子がシャツを見て言う。





この学校のシャツの胸ポケットには校章が縫い付けられており、夏場でもわかるようにしている。
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