牛乳と猫スーツ。



直樹の両側には彩華と真里香がいた。





「それじゃあ、ここからいきましょうか。」




真里香が選んだのは弓と書かれた教室だった。






「勝負よ、真里香ちゃん!」



ビシッと真里香を指差す。






「おもしろいわ、のった!」




「いや、男女ペアなんですが…。」




直樹の言葉を聞かずに2人は教室に入っていった。






「2人とも弓なんてできるのかな?」




ドアを開いて覗いてみると、意外にもいい勝負をしていた。




交互に矢を射り、的を外せば負けらしい。






「あっ!?」




彩華が的を外してしまった。




「私の勝ちね。」




「くっ…。次、次行こう!」




教室から飛び出して、隣の教室に入る彩華。真里香も走って、教室に入っていった。






直樹は歩いていき、教室前で立ち止まる。




「なぜ彩華さんはここを選んだんだろ…。」




教室に書かれた種目を見て、直樹は呟いた。





「うわぁぁぁ〜!??」



直後に彩華の叫びが聞こえた。






【数分後】





「…………………。」




魂が今にも抜け出しそうなほど、真っ白になった彩華が出てきた。
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