牛乳と猫スーツ。
ガチャっと部屋のドアを開ける。
「あれ、悠斗……?」
部屋に悠斗はいなかった。
「どこ行ったんだろ?電話するか…。」
制服のポケットを全て探したがケータイが無い。
「教室に忘れちゃったかな…?」
直樹は部屋を出て校舎へ向かった。
教室がある本館へ行く途中の別館から白衣に眼鏡をかけた3人とすれ違う。
「(なんか変な雰囲気の人達だな…。)」
そう思いながら、本館へ行く。
本館に着き、カードリーダーを見る。ランプは緑に光り、ランクはEと表示されている。
部活で貰ったカードを通して扉を開いて中に入った。
ガチャンと扉が閉まる。
カードリーダーのランプが緑から赤に変わり、表示がEからAへ変わった。
……………………。
………………。
………。
「本館の警備ランクをAに変更したわよ。」
パソコンを操作しながら雪が蓮に言う。
「了解。まったく第2科学部め、余計な事をしてくれたぜ…。」
蓮がドスッと椅子に座る。
「まさか、警備ロボットを改造するなんてな……。」
腕組みしながら次狼が壁にもたれる。
「寮生にも通達したし、大丈夫なんだろ、蓮さん?」
悠斗が蓮に聞く。