牛乳と猫スーツ。
「この子達は私達の後輩だ。直樹にエリーゼ。」
2人の肩に手を置きながら菫が言う。
「ど、どうも。」
「ヨ、ヨロシク…。」
ペコッと頭を下げる2人。
「こっちは知佳だ、中学の頃の友人だよ。」
知佳の後ろに回って菫が話す。
「なおき?あなた、阿部直樹?」
知佳が直樹に近づいて見上げながら言った。
「え?あ、はい。」
「へぇ〜。」
ジロジロと直樹を見る。
「そう、あなたが直樹。」
「どうだい?知佳。」
腕組みしながら菫が言う。
「なるほど…。骨格、筋肉はいい感じ。」
そう言うと、知佳は懐から拳銃を取り出して、直樹に向けて撃つ。
ドォーン!!
「ナオキ!?」
エリーゼが驚き叫んだ。
弾は直樹の後ろの壁に当たった。直樹は動かなかった。銃口を見て、当たらないと確信したからである。
「度胸あるじゃん。」
笑みを浮かべながら知佳は拳銃を懐に直す。
直樹が無事なのを見て、ペタンとエリーゼが腰を抜かす。
「1つ聞いていい?弾は見えた?」
「もしかして、テストするために弾に文字彫ってたんですか?」
直樹の言葉に知佳はさらに嬉しそうな笑顔になる。
「何て彫られてた?」
「アルファベットのT。」
「菫、ちょっとこの子借りるわよ。」
菫の返事を待たずに、知佳は直樹の腕を掴み、猫スーツを持って生徒会室から出て行った。