牛乳と猫スーツ。
「ああ、全てチェックしたが、問題無い。礼を言う。」
「礼なんていらないよ、お金もらってるし。弾は明日届くよ。」
知佳は机にダンボールを置いて椅子に座って、パーツを取り出す。
「あなた達が施設や研究所壊、工場を破壊して政府にケンカを売った。武器の流通も止まるのは当たり前だしね。」
1つ1つのパーツを点検しながら知佳が話す。
「必要な事だった…。」
腕組みをしながら壁にもたれていた次狼が窓の外を見ながら言う。
「別に責めてないよ。バカ政治家のオモチャになるくらいなら、ちぃも同じ事するし。」
2人の会話に何も言わずに菫はお茶を飲んでいた。
「後どれくらいでできる?」
知佳を見て次狼が尋ねる。
「時間がかかるはずだったデータ採集が直樹のおかげで集まったから、後はその全てのデータをまとめて、シロの戦闘データと合わせる。スーツは昨日できたから、今日中には仕上がるよ。」
知佳の隣には大きなダンボールが置かれ、側面にはローマ字で『KURO』と書かれていた。
「助かる。」
「まったく…。少しは蓮を休ませなさいよ。」
「ああ、本当に今回は休ませるつもりだったんだが…。相手が相手だからって聞かなくてな。」
「蓮の好きにさせるのが、あなた達の1つのルールだって知ってるけど。好きにさせすぎると、卒業できないよ。」
知佳の言葉に菫のお茶を持つ手が止まる。
「ああ、わかってる。」
もう一度窓の外を見て、力強く次狼は答えた。