牛乳と猫スーツ。
意味が分からずに直樹は固まった。
「デザートですか…。」
顔は笑顔だが、こめかみには青筋が立っていた。
「え?いや、違っ…。」
「で?どちらを召し上がるつもりでした?」
どこからともなく、愛用の、鎖で封印された刀を取り出す。
「返答によっては血を見ることになりますけど?」
じりじりと優華が直樹に近づく。
「(ど、どうすれば!?優華さんの性格からして、彩華さんと言えば確実に半殺しにされる!!ということは………。)」
考えに考え抜いた結果…。
「エ、エリーゼ!!」
声が裏返ってしまいながらも直樹が答える。
「えぇぇ……。」
直樹と優華に聞こえないような涙声で、彩華が言った
「胸ですか…。やはり直樹さんも胸の大きな女性が好みですか。」
優華の背後から黒いオーラが出てくる。
「直樹もヤハリ男の子デ〜ス。学園1のバストを誇るエリーゼの勝利デスヨ!」
これまた直樹と優華に聞こえないように、エリーゼが言う。
「あんな物!ただの脂肪です!!」
直樹の喉元に刀を突き付ける。
「Fat(脂肪)……。」
涙を流しながらエリーゼが呟く。