牛乳と猫スーツ。
立ち上がり笑いながら言う。
一般的な拳銃(9㎜)だった。
「…………………。」
直樹はよく考えてみることにした。
「(えっ?俺は今なんて言った?拳銃?Why?なんで警備ロボットに銃が!?)」
もう一度確認する。
間違いなく銃だった。トリガーは無いが、いくつか配線が付いているので、ロボット自身の判断で撃てるのだろう。
「というか、銃口が俺に向いてる気が…。」
ガシャンと音がした。
「コイツ、弾込め――――――」
ドンッ!!
ギリギリで銃弾をかわし尻餅をつく。
壁に穴はあかずに弾は下に落ちた。
弾は実弾ではなくゴム弾だったが、この距離で当たれば怪我はする。
バッと体を起こして、走る。
なぜかロボットは追って来なかった。
走り続けて一番近くの出口にたどり着く。
カードを通すが扉は開かず、システム音声が聞こえるだけ。
ガンガンと扉を叩く。開くわけがないが無意識に叩いていた。
扉のガラスに自分の顔が映る。
「酷い顔だ……。」
そのガラスに小さな光が映った。