牛乳と猫スーツ。
長い銀色のポニーテール、腰に巻いた上着がスカートと一緒に揺れ、そして短いスカートの中をガードする見慣れたスパッツ。
彩華だった。
「私、参上〜!!」
彼女はそう叫ぶと、空中で右と左に持ったマシンガン(P90)を連射する。
ズドドドドッという轟音とともにロボットがスクラップに変わっていく。
その姿に見惚れていたが、異変に気づく。
彼女が撃つと同時に落ちてくるモノ(薬莢)
彼女の甘い匂いをかき消す強い匂い(火薬)
導き出されるのは…。
「あははは……。明日の授業は何だったかな〜。」
直樹は現実逃避した。
たった数秒で動くモノは無くなった。
彩華がスローモーションのように降りてくる。
彼女はちょうど直樹の前に着地するつもりだったのだろうが、銃の反動で少し位置がズレた。
その少しズレた位置が、ちょうど下半身の中で一番大事なパーツの上だったので。
グニャ〜ン。
「うわぁぁああ!?変なの踏んだ!!」
「い゛っ゛た゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛〜〜〜!!!」
彩華が足の裏に伝わる変な感触に驚き、直樹はこの世の終わりを見た。
男子寮の部屋に運ばれ、ベッドに寝かされる。
「直樹の容態はどうなんだ!?」
悠斗が雪に聞く。
「足の方は問題無いけど、アレの方はわからない…。私にはついていないからサッパリよ。」